We gots us some guilty consciences in here.
Somebody's well-trained...Kanon wrote:No, not at all. Even though I was seing a live, he'd managed to create a perfect world so all I was able to feel was, innocently, that "it was beautiful."
But I don't know much about bands....when I first saw Manasama...it was rather much of a shock.
Mana様 インタビュー
――まずは今回、Mana様が分島花音さんをプロデュースされるまでの経緯を教えていただけますか?
Mana 魅力的なアーティストとの出会いがあればプロデュースを手がけてみたいと思っていたところ、レコード会社から新人をプロデュースしてみないかという話をもらって、その資料でいただいたDVDの中にチェロを弾いて歌う彼女がいたんです。僕はもともとクラシックが好きなので、まず“チェロを弾いている”というところに目を奪われて、「チェロを弾きながら歌うのは新しいな」という感じで、すぐに興味が沸いたというところから始まっています。
――それはどういった映像だったのですか?
Mana オーディション会場のような場所でチェロを弾いている映像でした。女性でヴァイオリニストという方は多くても、チェロのソロは珍しいなと思いました。
――そこでMana様もプロデュースしようと思ったわけですね。また、分島花音さんは謎めいたアーティストという印象があるのですが、Mana様は実際にお会いになられてどのような方だと感じましたか?
Mana 19歳なのに、けっこう落ち着いていますね。今回のような、こういった大掛かりなレコーディングやPV撮影とかは、彼女にとって初めてだと思うんですけど、堂々としているんですよね。普段からあまり慌てている様子は見た事がないかもしれないです。
――なるほど。そこでMana様から見た、分島さんの魅力とはズバリどこにあると思われましたか?
Mana 彼女の書く詞がすごく独特ですね。あと、大胆なチェロを弾くんですよ。ちょっと儚い歌声と、そのチェロのギャップも魅力的なところですね。
――「still doll」のPVも拝見させていただいたのですが、分島花音さんのゴシックなイメージなど、視覚的な部分でもMana様の影響があると感じたのですが、そういった映像面でのプロデュースも行われたのですか?
Mana ミュージックビデオに関しては、監督に世界観を伝えて創ってもらいました。曲や彼女のイメージをとても良く理解してもらえ素晴らしい作品となりました。
――さて、Mana様が分島さんをプロデュースされるにあたって念頭に置かれたのは、どのようなテーマだったのでしょうか。
Mana まず、チェロというところですね。僕がクラシック的な音楽をもともと作っていたので、その要素は入れるんですけど、一方でクラシックの固定観念を破壊したかったんです。そこで、エレクトロニックな音楽と生のクラシックを融合させた新しい音楽を作れないかなというのがひとつテーマとしてありました。プロデュースするにあたり、なるべく彼女の良さというものを活かしたいので、僕が完全に決めるというよりは、彼女の持っているものをより具現化するようにしています。ヴィジュアルも彼女が本来持っているものだと思っていますね。
――そういったテーマから作りあげられた「still doll」ですが、Mana様が活動されているMoi dis Moixでのクラシックとロックが融合したサウンドとはまた異なる、独特な楽曲に仕上がりましたよね。
Mana 彼女のイメージから連想したのが、音がたくさん鳴っているイメージじゃなかったんですよ。クラシックとしてもシンフォニックというよりかは室内楽に近い、少ない編成でのクラシックというイメージがあって。また他の人に楽曲を書くという事も初めてだったので、そういった点で自分に作る楽曲とは違う方向性でやった方が面白いかなと。それで、敢えてMoi dix Moisでやっているロック・サウンドとは違う方向にしました。
――他のアーティストをプロデュースするという点で、普段の創作活動と雰囲気はやはり違ってきましたか?
Mana 女性に楽曲を書く事が初めてだったので、最初は女性の歌うキーの感じがなかなか掴めない部分がありました。あとは、チェロを取り入れた楽曲を作るという部分で、自分の中で彼女がチェロをどう弾くのかをイメージしながら書きました。チェロのメロディも僕が作っているんですが、かといって僕は弾けるわけではないので、彼女が弾いているのを想像しながら打ち込んでいったりと。なかなか刺激的でしたね。
――一方、カップリング曲の「黒い鳥籠」はどういうテーマで作られましたか?
Mana この曲は「still doll」とは対極にあって、「still doll」はゆったりした曲ですが、「黒い鳥籠」はビート感が効いた曲になっているのが大きな違いです。あとはヴァイオリンが入っていて、チェロとヴァイオリンの掛け合いがスリリングな楽曲になっています。
――ありがとうございます。「still doll」がEDテーマに起用されているTVアニメ『ヴァンパイア騎士』ですが、エンディングの映像をご覧になられた感想はいかがでしたか?
Mana 3拍子のワルツなので、それに合わせて、優姫が鏡のなかでバレリーナのように回っているシーンが楽曲とすごくマッチしていて見事だなと思いました。あとは青い薔薇が印象的に使われていて、僕も普段から青い薔薇が好きだったので、その辺りがちょっと嬉しかったですね。
――ゲームがお好きな事で知られるMana様ですが、アニメもご覧になられるのですか?
Mana アニメはもともと好きですね。子供の頃にすごく好きだったのは『妖怪人間ベム』で、やっぱりダークな世界観が好きなんです。あと、“ヴァンパイア”というのは僕がバンドをやっていく中でテーマにしていた素材でもあるので、この『ヴァンパイア騎士』のエンディングに採用していただいた事はすごく嬉しく思いました。
――今後もアニメ作品の楽曲制作に取り組んでいきたいと思いますか?
Mana 次は、できれば作品を見て、そこから得たイメージから楽曲を作ってみたいです。『ヴァンパイア騎士』を見ていると、アニメのなかで流れるBGMとかもすごく格好良いし、パイプオルガンやチェンバロなど、僕の得意分野とするサウンドが多いので、今後は、アニメの劇中BGMなども、是非やってみたいですね。
――また今後も分島さんのプロデュースは継続されるのですか?
Mana そうですね。次の作品に向けて楽曲を書いています。今回初めてプロデュースをやってみたのですが、いろいろな楽曲にも挑戦できて、それが自分にはすごく刺激になるんです。とても楽しい作業ですね。
――それがMoi dix Moisなど、Mana様ご自身の活動にもフィードバックされていく訳ですね。
Mana ありますね。Moi dix Moisも自分の世界観で完全に作っているんですけど、いろいろな世界に触れると新しい事を知る事ができるので、そこは大きいですね。自分にとって、プロデュースをやって良かったと思える部分の一つです。
――では最後に、『ヴァンパイア騎士』のファンの方にメッセージをお願いします。
Mana 今回のエンディングで初めて知った人は、ぜひともフル・ヴァージョンの「still doll」を聴いてもらいたいなっていうのがあります。エンディングで流れているヴァージョンは、間奏のチェロ・ソロが入っていないので。彼女はチェロを弾けるというところが最大の魅力だし、僕としてもソロの演奏を聴いてもらいたいという思いのがあるので、ぜひよろしくお願いします。
分島花音オフィシャルサイト http://www.kanonweb.jp/